乳がん治療と乳房再建、そしてこの病気からどんなギフトを得るのか?自分の体験を通して、病気とは人にとって何なのかを観察記録していきます。


by holyqueen
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今年の終わりに

すっかり寒くなり、
やっと冬らしくなった。
冷えないように着るものには充分気をつけているが、
オペを受けた後の冬、
それまでと同じような意識で長い時間外出していたら
足の裏からしんしんと冷えて来て
具合が悪くなり帰宅してしまったことがあった。
そんなことを思い出します。

昨年、今年と五十肩には悩まされたけれど
それ以外のつらい症状はなく、
今年は過ごすことができた。

けれども
311の後は
この未曾有の事態に
恐怖、悲しみ、怒り、絶望的な気持ちになり、
精神的なダメージの方が大きかった。
お花見に行ったときも
「来年、こんなふうにお花見ができるのか?」という思いが
頭をよぎった。

仕事柄か。もとからのものか、
こういうことがあると
わたしは遠くのひとのことでも
その気持をつぶさに想像し、共感してしまう。
疑似体験をしているような感じだった。

多くの方が言うように
無力感が本当に大きかった。

振返ってみると
そのときどきで自分のできることはやってきたのだが、
それも大海の一滴にも満たないような気持ちになった。

がんを通しては、
自分の死というものをさんざん見つめる機会であったが、
今回の災害では
津波で亡くなった方、遺族の方
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の悲しみ、
生き残っても放射性物質の恐怖に苛まれる方の不安、
さらなる大地震への恐怖
(首都圏も、わたしの住んでいる地域も例外ではないが)
などに向き合う機会になった。

何度も絶望的な気持になった。
物資が不足したときの、
殺気立った店の空気。
自分さえよければ、という人々。

知合いですら、
平常心を失って
ひどいことばをネット上でぶつけてきた。

そんな時間の間、
ずっと祈り続けて来た。
さまざまなところで祈った。
家ではもちろん、
箱根、天河、鞍馬、貴船、そして南三陸で。

祈ることが
大地と天の間にいる自分という存在に気づかせてくれ、
自分の気持に落ち着きを取り戻し
新たな気づきと共に
精神の安定をしっかりと感じることができた。
そういう状態のときには、
すでに「個」ではなかった。
わたしは名前のない存在であり、
ただ祈るエネルギーのようなもの。


今までもやってきたことだが、
今は自分の死への不安だけではない、
もっと大きな問題だった分、
気持が澄んでいく感じもとてもよく分かった。

「願い」と「祈り」は違う。

そして「祈り」とは叶えるものではなく
通じるものなのだ、という話を最近聞いた。

今年の自分をひとことでいうと
「祈り」。

そして祈るということを
来年も日常的に継続して行く。

今まで、踊りも歌も
表現者としての自分には
祈りであったけれど。

落ちついて対処していくこと、
そして
何か打開する道を
諦めずに探して行くこと。

そこから新たな希望が生まれてくる、
という気持ちになっている。

だってがんのときにもさんざん経験していますものね。
がんの体験をしてからで、本当に良かった。

この身体に感謝をして、
日々の生活を大切に、
身体の声をていねいに聞きながら
来年は「喜び」や「希望」の数を増やして行こう、と思う。

わたしだけでなく、
たくさんの方が
「希望」や「明るさ」や「光」を取り戻して行けるように。


取り戻して行きましょう。
わたしたちと、子供たち、
未来の子供たちの為に。



☆☆☆☆☆☆☆

いつも読んでいただいてありがとうございます。
がんのこと、がん治療のこと、
そしてあらゆる病気から得られるギフトについて
もっと多くの方に知ってほしい!ので
ぽちっと押して下さるとさいわいです♪



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by holyqueen | 2011-12-25 05:18 | 日々の雑感。