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乳がん治療と乳房再建、そしてこの病気からどんなギフトを得るのか?自分の体験を通して、病気とは人にとって何なのかを観察記録していきます。


by holyqueen
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告知後2ヶ月経過〜その3  その頃心身は


事務所で個人セッションの後、
やはり何もできず。
無駄にwebばかり徘徊し、
目が痛くなって休む。
でも気持は休まらない。
気散じがしたくても、目が疲れているし。
そういう逃げもできない。

ソファに横になると、
身体中の血が下の面に行っているような感じになる。
背中とか腰の裏側とか
ふくらはぎとか。

末期がんで入院していた父が、
病院のベッドの上で身の置き所のないだるさを感じていたことを思い出す。
それに近いのかな、と。

いちばん困っているのが、
無気力になること。
眠くはないのに、
だるくて重くて、
何もやる気が無くなってしまう。
やるべきことはわかっていても。
時間のデッドがわかっていても。

そういうときは怒りも泣きもできない。
それが辛いかもしれない。

夕方、このまま帰りたい…と思いつつも
ゴスペル練には行ったほうがいいと思い、
とにかくカラダを移動させる。

行っても気分はのらないままで、
発声練習をしていても
あまり乗らない。酸欠に近い感じが続いていた。
歌になっても新しい歌のせいもあり、暗譜もできていないので
きちんと歌えない。
とりあえず、音符に沿って声を出しているだけ。

終ってバンドの練習。
そこでいろいろ歌って、
少し人心地を取り戻せた。
5月の大きな舞台をを超えて、
自分の声がちょっと大きく響いているのと
のびのびしている感じが出てきていると思った。少しね。

帰り、軽く飲んで
楽しかったけれど、
思わず
私ね、がんになっちゃったんだよ、とカミングアウトしたい気持にもなる。

でも、この人たちに
今気をつかわせてしまうと考えるとそれもできない。
そのジレンマもあった。

いくら手術はmustと思っていても、
やはり不安だし、混乱している。
そんなことの告知を受けた後に
仕事(ワークショップ)ができるのかということも心配している。
思わず身近な人たちにカミングアウトしたい衝動にもかられる。
でも、そんなことを言ったら、
彼女達が心配したり、混乱するのも
目に見えているから…
今日、言わないでよかった。
そう思うのは自分だけかもしれないけれど。
それでも。

私は今、やはり学びの最中と思う。
つらいけど。


☆☆☆☆☆☆☆

いつも読んでいただいてありがとうございます。
乳がんのこと、治療のことをもっと多くの方に知ってほしい!ので
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by holyqueen | 2008-02-19 21:19 | 告知から手術まで