乳がん治療と乳房再建、そしてこの病気からどんなギフトを得るのか?自分の体験を通して、病気とは人にとって何なのかを観察記録していきます。


by holyqueen
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葬儀に向けて

甥の遺体は
昨日午後、
彼の家に帰ってきた。

夫は訃報を受け
会社を早退して
帰ってきて、
鹿児島から来る
義母と義姉を迎えに
空港へ。
二人を迎えて、
義兄の家に向かう。

家で、ふとんのなかで横たわっている甥。
着ることのできなかった
中学の制服を着せてもらっていた。

帰れてよかったね、と思う。
病院に行ったときよりも
とても穏やかな表情で、
眠っているかのような顔だ。

もう少し頑張って、
と彼を見舞ったときに言ってきたことが悔やまれた。
肺炎を患って、
呼吸が本当に苦しい状態だった。
肩で短い呼吸をしていた。
コトバを発することもできない状態だった。

亡くなって
とてもつらいけれど、
彼が苦しみから抜けられてよかった、とも思う。


そばで彼のことをいろいろに話す母(義姉)。
自分を責めて泣き出したお兄ちゃん。
涙をこらえる父(義兄)。

夜遅くなのに、
近所の方が駆けつけて下さる。

どこか混乱しつつも、
週末の葬儀に向けての
話をする。


義兄も義姉も
病院での付き添いでほとんど寝ていないし、
愛する息子を失って
現実を受け入れられない気持でいることを
痛いほど感じる。


明日のゾラ投与予定を変更してもらうことに決めて
葬儀屋さんとの打合せに出ることにした。

3年前、母の世話をしながら
父の看取りをして、
仕事もして、
葬儀の段取りを
へろへろになりながら
こなした記憶がよみがえってくる。

家に帰ってきて
まだなかなか眠れない。
昨日も、結局朝まで眠れなかった。

明日のために、
そろそろ眠りに入らなきゃ…

昨日も眠れなかったけれど、
今日は寝なくちゃ。




☆☆☆☆☆☆☆

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by holyqueen | 2009-09-29 03:02

他界

1月に
急性リンパ性白血病を発病し、
ずっと療養していた
夫の甥。

昨日お見舞いに行ったばかりだったのに。

さっき、他界したとの連絡が入った。

彼はまだ12歳だったのに…

つらすぎる。


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by holyqueen | 2009-09-28 16:25

くやしい

演出家の知人が
今朝亡くなった、との連絡が入った。

あちこちに転移があったらしい。

最初のオペをしてからは
声を失ったけれど
元気に過ごしていた、と聞いたのに…


くやしい。

またひとり、
がんに持って行かれた感じがする。




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by holyqueen | 2009-07-24 21:58

清志郎forever……

残念…

清志郎サマが逝ってしまった……

Excite エキサイト : 社会ニュース

復活のライブを聴きたかった。

必ず復活してくれ、と願っていた。

「古井戸」、「RCサクセション」と好きだったので、
もう30年以上聴いていたわけで。

でも、人それぞれ、
寿命はあるのですものね。

いずれ自分も
あっちに行ったら
あっちの世界でのライブを、
ぜひ聴きたいです。


おつかれさま!
ありがとう!


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by holyqueen | 2009-05-03 00:05
本日7時からの
テレビ朝日「報道発 ドキュメンタリ宣言」は
鳥越俊太郎氏のがん初発からの経緯を追った特集だった。

彼が家族に手を握られて
手術室に入って行く場面は
コマーシャルでもさんざん見ているけれど、
やはり流れを追ってその経過を見ていたら
ほんとうに他人事でないな…とまた思った。


初発の直腸がんは
ナレーションでは
「3年健康診断を受けていなかった」ということ、
下血があり異常を感じて検査を受けたこと、
(その段階から何かあったときのためにカメラを回していた)
検査後、即入院が決まったことなどが語られた。

また1年後、肺に転移、切除。
そして肝臓に転移、切除という経過を辿っているということだった。

腸から肺に転移、ってあるのか…!?

乳がんの場合は
発見されてオペまでいろいろ調べることができるけれど、
大腸がんの場合はまず検査してみないとはじまらない、
ということが不安でもある。

病気になるということは
自分の中の不安との闘いがいちばん大きい、と思う。
先が見えないことが人間にとってはいちばんの不安であるから。

転移、再発はこわいものだけれど
彼の場合のように
とにかく検査をして
早めに手を打つ、ということができれば。

けれども、やっぱり見ていると涙が出たです。
一山越えてバイバイと思っていたらまた次のヤマ。
こういうことって、あるんだよなあ、という気持。

この放送のダイジェスト及び鳥越氏が書いた『遺言』は
コチラで見られます。

『遺言』の中では
がんになるのも
そう悪くはないな、ということが書かれている。
同感。
詳細は上記をご覧あれ。


当然だけれど
お涙に傾くこともなく、
治療の経過に傾くこともなく
がん患者としての揺れや生きている日常を
淡々と描かれていて、
自分にとってはなかなかいい番組でした。


誰かまたは自分ががん(病気)になること、
がん(病気)になって大切なことが
痛いほど感じられること、
がん(病気)を通して体験することはすべて
「生きる」、ということが炙り出されることなんだな。



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by holyqueen | 2009-04-27 21:53
昨日NHKで
リレーフォーライフのドキュメントをたまたま見た。
どなたか見た方いらっしゃいますか?

どんな内容なのかあまり知らなかったけれど、
取り上げられた何人かの方のインタビューを聞いたり、
がん患者の家族へのインタビューを聞いていたら
このイベントをとても大切に思っている人々が
いるのだな、ということが分かった。
がんのことを誰にも話せなかったけれど、
ここなら話せる、という方もいた。
安全に話せる場は本当に必要と思う。
そして共感し合える場が必要と思う。

参加された経験のある方がいたら
感想を教えて下さい。

ドキュメントとはいえ、
すべてのメディアでドキュメントと称されるものには
メディアの操作が入っているが
3人に1人ががんになる時代に
こういう番組は
「他人事ではないんだよ」という
啓蒙になればいいな、と思った。
見ながら、ちょっと涙出たです。
やっぱりがん以後、
涙腺ゆるくなった…
(そういう話もよく聞きますが)

この番組にも出ていた
精神科医の
名越康文氏は
メディアの露出が多い方ですが
コメントを聞いていると
この人は医師として信用しても
大丈夫そうかな…と思える。

そして筑紫哲也氏の他界。

とても残念です。
ぜひ復帰して、
鳥越おじさんと共に
がんについての番組を
制作してほしかった。
まだ73歳。
ジャーナリスト、と呼ぶに値する人が
日本には少ない(と私は思う)が
一人減ってしまった。

人には寿命があるけれど、
誰にも死は訪れるけれど、
やはり別れのときは
誰にとっても
悲しい
切ないことですね。

ただ、悲哀があるからこそ
人は思いやりや慈悲の心を持てる、とも思う。

ジャーナリストという仕事を通して
我々にいろいろな示唆を与えてくれた
筑紫氏に感謝。
そしてゆっくりと休まれますように。


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by holyqueen | 2008-11-08 15:41
昨日、両国国技館で
ダライラマ法王来日講演
「心の本質は光 
ーよみがえれ 美しき日本の心 めざそう社会貢献」
を見てきました。

現在のダライ・ラマは14世。
2歳のときに13世の転生者と認められ、
5歳で14世に即位。
1949年、中国のチベット侵略に伴い
15歳で政治、宗教の最高指導者となる。
1959年、インドに亡命し、
北インドのダラムサラに亡命政府を樹立。
世界各地で慈悲と非暴力の教えを説き続け、
1989年、ノーベル平和賞を受賞。

チベット問題の詳細はダライ・ラマ法王日本代表部事務所をご覧あれ。
チベットの歴史、文化、宗教など、多角的に触れられます。

北京オリンピックが終わった途端、
チベット問題のニュースはぱったり報道されなくなった。
そして先日、ニュース23
単独インタビューの映像が。

いつも穏やかな語り口のラマ様ですが、
珍しくエキサイトしていたのが印象的だった。

そして講演当日。

舞台の上には
仰々しく、きらびやかな刺繍の布で飾られた
テーブルと玉座!が鎮座ましましていた。
ちょっと違和感をおぼえる。
いよいよ法王の登場です、
というアナウンスの後に
スタッフがバタバタ走り出てきて
椅子を片付け、
楽屋にでもありそうな白い一人がけのソファ(肘かけなし)を
運んできた。
そして登場となった。

生で拝見するのは初めてだが、
いつもと変わらぬ気さくな笑顔で
観衆に手を振る。
ソファにあぐらをかいて座り、話が始まった。

以下、講演の要約です。
とはいえ私が任意で一部書き留めたものですので、
全体ではありません。


・どんな感情が役立つのか
愛、慈悲、他人への思いやり
・慈悲の心を自分の中に育むと免疫機能もアップする
・持続的な怒り、恐怖心は免疫機能を低下させる
・健康を維持するのに感情は大きな役割を持つ
どんな感情が自分に破壊的なものをもたらすかを知っておかなければならない

・欲や執着はある程度の範囲なら生き延びるために必要である
怒りや憎しみもある程度なら生きて行く妨げを排除する機能を持つ
そのバランスが崩れると危険なものになる
現実を現実的な目で正しく見ることができなくなり
悪意をもたらしてしまう

・知性を使い、あらゆる角度から分析し、現実的にものを見ること
・感情を使う限度を自分で理解しないといけない

・破壊的な感情→心の平穏を乱す→現実を正しく見ることが出来なくなる

・すべてのものは相対的に存在している
多角的なアングルからモノゴトを見ること
より広い視野に立つこと

・常にニュートラルであること
・心の本質は光
微細なレベルにおける心は連続体であり
光明の心である
・色即是空 空即是色
存在は空であり、
空である故に成立、存在する
光明の心もまた一緒である

…というものでした。
講演は3部構成で約2時間。

インタビューの時とは違い、
穏やかに静かな口調で語られる。
そして、
「自分もただ一人の人間にしか過ぎない」
「ヒーリングパワーを持っている超能力者でもなんでもない」
「まだまだ未熟な一介の仏教修行者である」
ということをたびたび話された。

ダライラマという人にはいつも驕りがない。
そして常に謙虚だ。
わずか5歳で即位をし、
その後国家の指導者である人が
こういう気持を持続し続けることは
並大抵ではない。

今回は一般大衆向けの
平易な言葉を使っての講演だったけれど、
中国の侵略問題、そして
オリンピックという機会を得たのに
中国が何の歩み寄りも見せなかったことに
大きな失望感を抱かれたことと思うし、
報道されずともチベット人の虐殺は続いている。
持続する心労は察するに余りあります。
それを想像すると
今回の講演のダライラマの言葉が
深く沁み入ります。

数週間前には胆石の手術をされたばかりだと言う。
けれど、笑顔を忘れず(とてもチャーミング!)
時々お茶目な一面を見せてくれる。
だから好きなんだよなあ〜!
そうそう、楽天的である、ということも大事です、
とも言っていました。

話されたことは平易なことだけれど、
これを実践して行くのは
本当に難しい。
毎日の生活自体が修行ですね。
絶望せずに、悲観的にならずに。

私にとって20世紀の3大リスペクトの一人である
ラマ様のお顔を見ることができ、
幸せな時間でした。

興味がある方はチベットチベットという映画も見てみて下さい。
在日3世の男性が長期旅行の折に撮ったもので、
チベット問題を知らなくても
とても共感できる、チャーミングな映画です。

この映画は6月退院後に見に行った。
もらえるものが、沢山ありました。

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by holyqueen | 2008-11-07 14:43
リボン運動には
かなりいろいろなもの(色!)があると
先日知った。

そして今月は
オレンジリボン運動月間だそうです。
児童虐待防止運動と、ネットワークについて
書かれている。

虐待臨床に関わってきた身としては
こういう運動が展開されていると
知らなかったのも恥ずかしいが…

興味のある方はどうぞ覗いてみて下さい。

児童虐待は
家庭内のことなので
介入が非常に難しい。
ましてや、子供が小さければ
小さいほど、
自分で訴えることは出来ない。

そして虐待をしてしまう親自身も
ココロの問題を抱えていることがほとんどで、
親のケアもとても大切なのです。

なので、地域や保育園、幼稚園、学校などが
気をつけて見守ってあげることが必要。

地域の児童相談所には
匿名の連絡でも大丈夫です。
児童相談所が動いてくれないようなケースでは
子供の虐待防止センターなどで、
電話相談をやっています。
(上記のサイトにリンクがあります)

がんとは何も関係ないけれど、
情報として
ここに書いておきます。


無関心は成熟した物質社会の病理だから。


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by holyqueen | 2008-11-06 22:59
昨日、たまたま訪れた
とあるオシャレ系シンガーの女性の
公式ブログを見ていたら。

その中に、
ピンクリボンキャンペーンのパーティーに出席、
という記事と写真があった。
場所は「ペニンシュラ東京」ですと。
(高級すぎて、行ったことがないが…)

彼女の写っている写真のバックには
イベントでよくある
キャンペーン告知のパネルが立ててあり、
華やかそうな雰囲気が伝わってくる。
(よく午後のオクサマ番組で放映される
芸能人がインタビューされたり、
どこのブランドの服か聞かれて
その前でくるっと回ってみせたりする舞台みたいなヤツです)

ゲストの和製ビヨンセ(笑)とか
彼女の着たドレスのデザイナーさんなどの
写真もあり、楽しげなパーティーのご様子。

そして他のシンガーさんの主催した
ピンクリボンチャリティーライブに出演という記事もあった。
どこに寄付されるのでしょうね?

そしてこのパーティーの費用は
一体どこから出ているのだろうか。
協賛企業かな?
ピンクリボンにお金を使うのは、
確かに企業イメージのアップになるのだろう。

でもそのお金で、
市区町村での検診年齢を引き下げ、
早いうちから無料で検査を受けられるシステムを作ったり、
専門医の育成に使ったり、
マンモやエコーなどの器械を投入するなど、
(未だにどちらかだけ、というところも多いはず)
使い道は山ほどあるのではないだろうか。
…もうやっているのならいいのだが…

そして乳がんだけでなく、
さまざまながん検診をすすめていくことも必要と思う。
(肺など、自覚症状がわかりづらいがんはいくらでもある)

ピンクリボン、という運動自体を否定する訳ではない。
キャンペーンによって検診を受けようという人が
少しでも増えればと思う。

けれど、多くの方がブログで書いているように
既になってしまった「患者不在」のキャンペーン、
という姿勢は非常に疑問だ。
ただのお祭り騒ぎという印象を拭えない。
お祭りの部分だけが
年々大きくなっていき、
具体的に何が為されているのか
全く見えてこない。
そして、なんで乳がんだけ…??

たくさんのエライ方たちも
このキャンペーンに
参画しているであろうに、
どうしてどなたもこの方向性にストップをかけないのでしょう?

やはり疑問だ。




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by holyqueen | 2008-10-22 19:26
緒形拳さんが亡くなり、
CX(フジテレビ)は番宣に加え、
「古畑任三郎」の投入、
夕方のニュースの中でもコーナーを作るなど
ものすごいイキオイで
追悼特集を組んでいた。
ドラマの視聴率は20,1%だったそうです。

番宣で、共演者たちが語っていたことからも
彼の人柄が偲ばれた。
目が合うとにこっと笑ってくれるその顔に
何とも言えない安心感を感じた、
と神木隆之介くんが語っていた。

ドラマを見てない人にはネタバレで申し訳ないので
ここから先は読まないで下さいね!


緒形拳の息子役の中井貴一(オンナ好きの麻酔医役)が
末期がんに冒されていることを知り、
絶縁していた父(富良野で在宅医療をメインの医者をしている)や
彼の浮気がもとで自殺してしまった妻の作った
富良野の「風のガーデン」を引き継いだ娘や、
障碍を持つ息子のところに訪れることになるらしい…

倉本聰のドラマは久しぶりに見た。

脚本家で
いちばん好きなのは向田邦子で、
彼女のスゴいところは
ちょっとしたせりふで
すべてを表してしまうこと。
脚本でいちばん難しい、と思うのは
台詞が説明的にならないこと、
と私は思うのだが、
彼女の作品にはそれがない。
そして表現の一つ一つが
生活感に根ざしていながらも
一言で状況や心理を的確に表す。
そして、とてもリアルなのだ。
お正月ドラマシリーズ、とても楽しみだった…

倉本聰のドラマは
人間に対する期待や
こうあってほしい、という希望のようなものは感じるが
ストーリーや出てくる人物造形にも
リアルというよりも希望ゆえの甘さがあるな、
という気がする。
もちろん好きずきですが。

麻酔医は医者の中でも最もストレスの高い職業であると聞く。
そしてがんや幾多の難病の治療に立ち会っている医師が
自分の末期がんに直面する、というのは
おそらく興味深い展開になるだろうと思う。

でもそんなストーリーなのに
末期がんの息子役より
父役の緒形拳が亡くなってしまうなんて、
現実の厳しさ、厳粛さをやはり感じてしまいます…
きっと中井貴一にはとても勉強になるだろうな。

そして、このドラマに関しては
今後の展開を見てみないと分からないけれど。

「命」をテーマにするテレビドラマは
現実の見据え方の甘さが目立つものが多いように感じるのと
結果的にお涙頂戴的になっているものが
多いように思うので、あまり見ない。
ここ何年かは特に多いと思う。
命の重さ、ということが紙一枚より軽くなっている
社会の反映だろう。

がんになって、久しぶりに
そんなテーマののドラマを見て感じたことのひとつは
余命何ヶ月、という宣告を受けるような
切迫した状態でなくとも
私のようなステージの軽いものでも
がんは切除したからといって終わらない、ということだ。

ストーリーにしやすいのは
やはり余命がある程度短いと予測され、
刻々と近づく死に対して
何を振返り、
どういう時間を持つのか、
という意味を探っていくものと思う。
「イキガミ」もまさにそういうストーリーですね。

でも、現実を生きているがん患者の中では
切除したから終わった〜!と思っている人は
そういないのではないのだろうか。

自分の場合はホルモン治療の副作用のきつさが
術後の痛みや傷の回復という身体的な痛みとは別な意味で
持続する苦しさとして、ひしひしと感じることが多い最近。

だからといって特段、悲観的になっているわけではない。

けれども、そういう症状を抱えつつ苦しみつつも
生きているのだ、
生きなければならない、ということが
世間の認識には(まだまだ)ないんだな、ということを感じているのだ。
もちろん、それも自分が体験して初めてわかったわけで。
そしてそれはがんに限らずだが。

ミクシイなどで見ていても、
むしろそこで悩み苦しんでいる人が
多いのではないか、と思う。
自分の状態がどうあれ、
社会や地域の中で今まで通りに(見えるよう)
生きていかねばならないのだから。

そういうドラマを誰か書いてくれないでしょうかねえ。
あとこのくらいで死んでしまうかも、
というのもつらいけれど、
(実際には余命はこのくらい、と言われても
治療に希望を持って頑張り続けている人の方が
多いと思う)
不調を抱えつつ、
どう生きていくのか、という姿を
私たちはお互いにもっと知る必要があるのだと思う。
がん予備軍の方に向けても、
もっと知ってもらう必要があると思う。

ネタはたくさん提供できますよ(笑)

でもこのドラマ、
もう少し成り行きを見守っていきたいと思います。
ただドラマのテンポがちょっと悪いんだよな〜。
(個人的見解ですが)

あ、明日NHKで夜中だと思うけれど
「追悼 緒形拳」をやるそうです。
見なくちゃ。


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by holyqueen | 2008-10-11 01:01