乳がん治療と乳房再建、そしてこの病気からどんなギフトを得るのか?自分の体験を通して、病気とは人にとって何なのかを観察記録していきます。


by holyqueen
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カテゴリ:がん以後の変化( 7 )

病気をして、
治療をして、
さまざまなものを失う。

そして元通りにはならない。

でも元通りにならないからこそ
大変なプロセスを辿るからこそ、
手に入れられることや
気づくことが
たくさんある。

元通りになることは
「退化」かもしれない、
との記述をある文章を読んだ。
そうかもしれないな、と思った。
過去にしがみつくことになるから。


元通りになることがベストなのではないし、
そもそも生きて行くことは
変化の連続であるわけなのだから、
この先もさまざまな変化を
受け入れて
悲しんで
楽しんでいければと思う。

そして今の自分はというと。

病気になる前よりも
無理も無茶もしないし、
気分的にもとても楽だなあ、と思えることが多いです。

感謝することも増えたし、
病気前と同じように
ストレスがかかる状況でも
その扱い方が
格段にうまくなりました。


病気のせいで楽になったのではもちろんなく、
病を通して
自分の意識が変わり、
生きることの捉え方が変わったから。

最初のオペから2年半、
都合4回のオペを経過してきての
今のわたしです。

これからも、また変わるであろうと思います。






☆☆☆☆☆☆☆

いつも読んでいただいてありがとうございます。
がんのこと、がん治療のこと、
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by holyqueen | 2010-05-25 03:13 | がん以後の変化

ゆったりと昼ごはん。

師走ですね。

毎年のことながら、
この季節は世間のスピードがさらに加速されているようで
なんとなく心地が悪い。

病を得てから
仕事のしかた、時間の過ごし方
が変わった。

以前はどこかでスピード感、
ぶっちぎり感を楽しみつつ
ココロの中では焦りまくり、
という日々がデフォルトだった(と今は思う)。
そしてその時期は
買物やら飲み会など、
何かを「消費」する機会が多かった。
「消費」することで
ストレス解消をしていたということが
今はよくわかる。


焦りがいつもあったということを
客観的に観察できるようになってからは
その居心地の悪さを
もう手放したい、と思うことが増えた。

私の周りには
仕事をしている友人が圧倒的に多いが
仕事の進め方や強気の姿勢、プライドへのこだわりなどに
違和感を感じることがふえた。
昔の自分を映す鏡のように感じることもある。

すべてではないが、
自分の在り方や感じ方が変わったんだな、と思う。

時々不安になると、
今のままでいいのかなと思うこともあるが
仕事をするしないにかかわらず。
以前のやり方に戻りたくはない、ということははっきりしている。

忙しいことは「ココロを亡くす」と書く、という。
「忙殺」というコトバもある。
余裕のない状態が続くと周りが見えなくなる。
何より、自分自身が見えなくなる。

病により、
足許ばかりを見るような生活になったけれど、
回復の経過とともに
視線を前に向ける気持がふえてきて
今の自分にはこんなバランスがよいのだろう。
一時期よりは視野も広がりつつある。


11月の天気のいい日、
友人と上野に「チベット展」を見に行く。

友人は休職中で、
今は自分のやりたいことをして過ごしている。
以前、野戦病院のような熾烈な職場を共にしていたこともあり
私にとっては「戦友」のひとりである。

彼女が教えてくれた上野公園の中の和食屋さんで
ゆっくりと昼ごはん。

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c0154672_1404143.jpg


ちょっとピンぼけですが。

ちまちまと沢山の種類のきれいな料理が入ったお弁当は、
本当にシアワセで贅沢な気分になる。
年々、日本人で良かった、と思うようになったのはトシのせいでしょうか…


このご飯には煎り大豆が炊き込まれていて、
噛むと香ばしい香りが口一杯に広がって
それはそれはおいしゅうございました。
赤出しとの相性もばっちり。
赤出し、うちでは作らないが
たまにいただくと本当においしいなあと思う。



食事の後、日当りのいいテラスで
猫のようにひなたぼっこをしながら
あのころ私たちは何と闘っていたんだろうね、と話す。

目の前にいたのは
病を抱えた人々だったけれど、
その後ろや場の中にいる魑魅魍魎のようなものと
闘っていたんだよ、と友人が言う。


本当にその通りと思った。
自己保身など到底できないくらい
必死な毎日で、
癒しとかなんとか、きれいごとは通用しないし
患者さんも私たちスタッフも
命をかけてそこにいた、日々だった。

…ひなたぼっこしながら
あの時間を通り過ぎて
こんな話ができるようになったんだなあ、と思う。

飾りも変な気遣いもいらない
ゆったりする時間を共有できて
とても幸せな午後だった。

「チベット展」の仏様たちも
なんだか人間くさいお顔だったり、
気に食わないと大暴れしてしまうお方がいたり(笑)
とてもとてもゴージャスでエロティックな美人がいたり、
バラエティ豊かでした。
仏像マニアよ、ぜひご覧あれ。

仏様の世界ですらコレだし(笑)
大変なときも幸せなときも
両方あるからまた面白いのだな。

今は、
何がいいことで、何が悪いことなのかも
白黒つけるように
はっきりと分けられないと感じることがふえた。

がんになったことはつらい体験だったけれど、
それがもたらしてくれたことも大きいので、
何が不幸で不運とかということも言い切れないよな、
と今は思っている。

あのまま、
スピード感たっぷりでぶっちぎって生きて行かれたとしても
いろいろなことを置き去りにしていたと思うから。

でも、意識的な選択を超えることも含め
自分の道はよりよき方に動いている、
ということだけは
楽天的に確信している。
今も、これからも。


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by holyqueen | 2009-12-04 14:48 | がん以後の変化
いくら死に至る病ではなくなったとはいえ、
がんと告知されて
告知前と同じような気持で
生きていけるひとはいないだろう。

告知の瞬間よりも
その後の毎日の方が
ココロは揺れる。
なんとかなるぞ、がんばるぞ、と思える日も
涙があふれてしょうがない日も
怒りや悲しみがわっと噴き出してくる日もある。

これはステージ如何にかかわらず、
共通することだと思う。

この揺れが、
また何ともつらい。
せめてココロが揺れなかったら、
もっと安定して過ごせるなら
どんなに楽だろうかと何度も思う。

でもね、
ココロは揺れるものなのです。
アタリマエの生活、
希望や野望や不満を持ちながら
前に進んでいくのだ、という思い込みが
消えた日から。

ココロはお天気のようなもの。
毎日変わってアタリマエ。
(と、セッションではいつも患者さんに言っていた自分(笑))


けれど
そんな日々を過ごしていくうちに
ああ、アタリマエのことなど
いっこもなかったんだなあ、と気づく。
楽な日も
どうにもならない時もあるんだな、と。


折々の季節の美しさや
感謝の気持に満たされて
泣くことも何度あったことだろう。

そして
揺れや不調に耐えながら
身体に語りかけるように
大切にしながら
できることを淡々とやっていく。
できない日は、猫のようにじっとしながら。


ある日、
ふっと気づく。

揺れながら
不調を感じながら
それでも耐えながら
毎日を過ごしているうちに、
<タマシイのチカラ>、とでもいうべきものが
(私には今この言葉しか思いつかない)
自分の中に育っているということに。

耐える、ということが
どれほどのチカラをつけてくれるのか、
初めて身をもって分かったように思う。

もはやそれは強いとか弱いとかということも
超えていると、はっきりと感じる。


それが
私にとっての大きなギフトのひとつだった。



お会いもしていない
お話をしたこともない
たくさんの治療仲間へ。


つらいけれど、
打ちのめされる日もあるけれど、
病と向き合い
自分の全体を
真摯に受け止めることで
それはやってくるように思うのです。
誰にでも。



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by holyqueen | 2009-04-13 19:33 | がん以後の変化

がん以後の変化〜その1

このシリーズは
ここ
ここからの続きであります。

がんによって変化したことを
振返り、対象化することにより
がんや重篤な病になった方の
状態変化の普遍性を見いだせるか、という試みです。



☆がん以後の変化<第一期>
   07年4月〜10月  告知より術前まで


<4~5月>
健保施設での健診(マンモ)
→乳腺専門クリニック(エコー、マンモ、針生検)
→現病院(マンモ、エコー、MRI)
健診時より悪性の可能性を指摘されていたが、
という3段階の経過を辿り、がんであることが確定。



◎告知後の心身の状態 → 考察

1.告知の瞬間は思ったよりはショックはなかったが、
 その後感情鈍麻(ぼーっとしたような状態)を感じること多し。

  →がんかもしれない、という疑いがあったので
   ある程度の覚悟はしていたが、
   だからといってショックでない訳がない。
   アタマではなんとか理解、受容しようとするが
   すぐにすべてが受け入れられる訳はない。
   ゆえに感情を麻痺させる、ということが起こる。
  


2.逆に、歌っているときなど、全く関係のない場面で
 突然に泣きたい感情が溢れ出すようなことがしばしばある。

  →感情コントロールが非常に困難になるが、
   これは誰にとっても当然の反応。



3.仕事をしているときは平静を保てていた。

  →いつもと変わらずにできることをするのは、
   自分を落ち着かせるのに有効。
   単純作業も有効と思う。



4.集中力、積極性、意欲の低下、突然のイライラ、間欠的な怒り。

  →怒りは適度に発散させることも必要。
   また、 怒りの後ろには悲しみがあることが多い。



5.告知の後、
   これだけは絶対にやり遂げるぞ、という仕事が即座に浮かぶ。

   →やり遂げたい、と思うことがあったおかげで
    崩れずにすんだ部分がある。



6.死を連想。

  →父のがん死の後なので即座に反応した。
   同時に自分にとっては「象徴的な死」であることも理解していた。



7.親しい人間に話したり泣いたりすることでとても楽になる。

  →一時的であっても、
   誰かに話を聞いてもらうことで楽になるのは
   とても重要。


8.楽になったり、イライラしたり、泣きたくなったり
 気持の揺れが激しく、それ自体に疲れ。慢性的な疲労感あり。

  →とにかく眠る、一人になる、自然の中で過ごすなどでやり過ごす。
   特に自然の中にいくことで大分助けられた。




※このシリーズは過去の記録を調べながらなので
アップ後も少しずつ改変していくことになると思います。
ちびちび読みに来て下さいましm__m

やっぱり結構な大ネタだよ…(呟)

意見、感想、ウェルカムっす!



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by holyqueen | 2009-02-13 21:37 | がん以後の変化
がんの告知を受け
治療を始める。


治療者との関係、
治療法への不安と期待、
周囲との関係、
仕事や生活の変化など、
告知以後には
それまでに体験しなかった
大きな変化が伴う。


がんの告知を受けて
私が最初に決めたのは
「起こることすべてを受け入れ、体験し、味わい尽くす」ということ。


今回からは
治療状況とそれに伴う心身の状態の変化、
そしてそれへの考察を
治療のステージ別に分けて
書いていきたいと思う。



…告知に先立って、
私には二つの大きな喪失体験があった。

ひとつは自分の告知前年の
父のがん発覚〜死の看取り。
もうひとつは
実家の売却に伴う過去の整理。

父のがんの進行は思いのほか早く、
8月より治療を開始、12月末には他界した。
余命宣告より4ヶ月も前だった。
そして翌年1月より実家の整理を開始。
膨大な量の家財を4月までというリミットの中、
思いに浸る間もなく、投げ捨てるように片付けた。
その他にも母の介護、
開始したばかりの事務所の運営もあり、
朝起きたそばから疲れて重い身体を
気力だけで持たせているような毎日だった。


そして同月、
2年ぶりの健康診断でがんが見つかった。
いろいろなことが一段落して、
少し休みたい…と思っていた矢先のことだった。

自分のがん告知後の心理状態には
上記のことも
大きな影響を及ぼしていたと感じる。


どんな状況でがんを迎えたのか、
それは人によっても大きく違う。

治療法も、がんの発症部位も、ステージも
それぞれ違うように、
感情の変化も
十人十色であることと思う。


それでも、
共通する何かを
抽出することができるかもしれない、
と思うのです。

そしてそれを見てみることで
何かヒントになることがあるのかもしれない。
あればいいなあ。


ちょっとエネルギーのいる作業なので、
ちびちびいく予定です。


感想、意見、歓迎っす!



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by holyqueen | 2009-02-06 14:31 | がん以後の変化
あるとき、
友人へメールをしたときのこと。
「病気以前、以後の自分は本当に違う」、
と書いた。

友人は、
何がどう変わったの?と
食いついてくれた(笑)

それは告知以後、
とりわけ昨年、
すべてのオペを終えてからもずっと感じており、
ああ、こんな感じ方をするようになったんだ…とか、
世間と思いっきりズレまくってるな、などと
と思う事がしばしばあった。

それまで自分がいた世界の中に
足を踏み入れるのが辛い時期もあった。

彼らは今まで通りの世界にいる。
けれど、自分は外身こそ変わらないが
中身は以前とは違うのに、
それまでのようなつきあい方、
振る舞い方をしなければならないのが
苦痛な時があった。

もちろん、ホルモン治療の影響で
神経が立っていたこともあるが。

それを差し引いても
やはり違いがあることを
これからここで書いていきたいと思います。

おそらく
言語化するのがむずかしいだけで、
変化した、と感じている方は
多いのではないだろうか?

ぜひ、そういう方に読んでいただければと思う。

自分もなかなかコトバにするのが
難しかったが、
そろそろ書けそうな予感がしている。

では次回からシリーズで…♪

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by holyqueen | 2009-02-03 23:22 | がん以後の変化

がんになったからこそ

告知以後、
オペまでの何ヶ月か、
初めてそして3回目までのオペ、
それからホルモン療法ちうと
この1年半あまり
様々な経験をしてきて。

がんになったからこそ
感じたり
考えたりすることもあるのですが、
とても自分が変化しているのを感じる。

それはおそらく「タマシイ」の部分で。

基本的には
特にこれ、という宗教に帰依しているわけでもないし、
神仏にすがって
ぜひ治して下さい!とお願いするつもりもなく。
神社仏閣にお詣りするときは
感謝が基本である、と思っているし。

でも、今はまだうまく言えないのだけれど
がんになったことで、さらに
自分が大きな転換をし始めている感じがずっとしているのです。

このごろ読んでいる本や、
訪れるHPなどからも。

まだそれがコトバにして言えないのが
もどかしい…

でも、確実に変わりつつあるようです。

もともと、
自分は演劇からダンス、そしてセラピストという経路を辿ってきている。
その時々でフォーカスする地点が
思考→感情→身体→感覚と移行を続けてきている。
感覚の後に超感覚(いわゆる直感とか、第六感とか)も
ついてきている。

がんという病を与えられて、
それにまた何かがくっつきそうな…
そんな予感。

まだコトバにならないな。

そのうちに。


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by holyqueen | 2008-10-18 23:45 | がん以後の変化