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乳がん治療と乳房再建、そしてこの病気からどんなギフトを得るのか?自分の体験を通して、病気とは人にとって何なのかを観察記録していきます。


by holyqueen
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右胸全摘後2年の経過

今年の10月21日で、
右胸全摘から丸2年経過した。

もうとても昔のような気もするし、
まだ2年かあ、という気もする。

先週、大腸がん摘出からの
6ヶ月検診も受けたところで
(結果は来週だけれど、大きな病変はない様子…ほっ…)

でもまだまだ安心しきっててもいけないのよね、
とあらためて思う次第です。

以下、ざっと経過を。


<初年度〜1年後>

・術後の冬は冷えに敏感になった。
・運動指導の仕事にも3週間ほどで復帰したが、
・右腕の可動域が狭くなったこと、
・エキスパンダーを挿入していたせいもあり、
 動かすときに引き攣れや痛みを伴った。
(運動を続けるうちにかなり改善)
・ホルモン療法を始めて1週間ほどで抑うつ状態出現。
(主治医曰く、出現が早かったとのこと。
 もちろんそれが出ない方もあるかと思います)
・同じく副作用による「記銘力の低下」が著しい。頭重感も。
(これは9ヶ月ほど顕著に続きました。)
・ホルモン治療の副作用としてよく挙げられる
 「ホットフラッシュ」はほとんどなし。
 (おそらく呼吸法のおかげが大きいと思う。
 実際、病院で更年期世代の方に指導したところ、
 やっている間はホットフラッシュが止まった、という方がいた。
 もちろん個人差はあると思うが、
 深い呼吸は自律神経の安定に効果があるので
 お悩みの方は試してみるといいかと思います)
・同じく副作用として顕著な体重増加もなし。

※この1年は日々、心身の変化にとても敏感になる。
 初めての事態でもあり、自分への注意深い観察を続けようと決めたこともあり。
 以前のように何かしようとするととても疲れてしまったり、
 無理しても疲れや意欲低下がひどくなることを実感。
 とはいえ、最初のオペから半年後、2次再建の2ヶ月ほどあとには
 3週間NY一人旅をしていました。
 帰国後の翌月、3次再建。
 体力が回復してくるプロセスを、じわじわと実感。
 同時に、精神的にもテンションが上がることもあったが
 一時的でもあった(やはり今思うと本当には回復していなかった)
 心身の状態にはかなり波があった。
 仕事にはほとんど支障を感じなかった。


<1年後〜2年後>

・自分の状態からがんにまつわる様々な情報、報道に意識が向くことがふえる。
・初年度の方が今後の経過に不安があったため精神的に緊張していた。
 今年は緊張が緩み、荷下ろし後の意欲低下、のような気持にもなった。
・ゾラデックス注射後の頭痛はあるときもないときも。
 だが、回を重ねるうちにあったとしても持続時間が短くなる。
・前年より冷えを感じなくなった。漢方薬投与のおかげもあると思う。
 が、身体の冷えに左右差が出てきたことも感じている。
 やはり患側のほうに冷えがあり、それによってか
 足がつったりすることがふえた。
・頭重感、ほぼ感じることなくなる。
・大分体調が良くなった!と喜んでいるところに
 大腸がんみつかる。3〜6月はそちらの検査、手術、心配でいっぱい。
・野菜中心の生活に意識的にシフトする(乳製品、四つ足は食べない)
 にんじんジュース始める。
・大腸がん摘出後からは
 心身ともに「あきらかに回復した」と感じることが顕著。


※にんじんは基本的に有機のものを使用。
これと同時に、ほぼ毎日生のたまねぎ入りのサラダを食べているが
低かった血圧(だいたい90/60くらいだった)が
120/80くらいと、健康的な数値に改善されました。
にんじんのおかげか、たまねぎのおかげかは分からないけれど、
どちらもいつもおいしい!と思えるものなので
これからも続けていけるな、という感じです。
(ジュースは本当にオススメです。
買うよりも作る方が断然甘くおいしくフレッシュ♪♪)



…以上が全摘後2年のざっとした流れであります。


年齢(現在48歳)もそうだけれど
元々の体力や性質も大いに関係するところでしょう。

以前にも書いたけれど
身体にメスを入れること、
薬剤を継続的に投与されることは
心身の状態に大きな影響を及ぼすし、
その影響を侮ってはいけない、とつくづく感じた日々でした。

ただ、
今でも「患者」ではあるけれど、
いつまでも「病人」ではない。

こういう線引きがどの時期からできるかというのは
個人差があると思う。
そしてそこで焦ってもいけないんだよね、ということも。

とにかく身体の声を注意深く聴き、
(ボディワークをするとよくわかります)
身体とココロにに沿って行く、という方針を
私はとったけれど
どのように病を経過して行くのかも人それぞれでしょう。

でも自分を大切にする機会をもらったなあ、ということを
つくづく感じる。

病気以前のような仕事のしかた、
時間の使い方、
生活の在り方に戻りたいとは思わない。
病から得たことも、ほんとうに沢山ある。

まだまだ落ち込むことも
この2年、停滞していたのではないかと不安になることもあるけれど
先を見てよりよい方向に変化して行きたいな、
と思う今夜でありました。




みなさまも御身大切にされますよう!


☆☆☆☆☆☆☆

いつも読んでいただいてありがとうございます。
がんのこと、がん治療のこと、
そしてあらゆる病気から得られるギフトについて
もっと多くの方に知ってほしい!ので
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by holyqueen | 2009-11-07 23:20 | 術後の心身の変化