人気ブログランキング | 話題のタグを見る

乳がん治療と乳房再建、そしてこの病気からどんなギフトを得るのか?自分の体験を通して、病気とは人にとって何なのかを観察記録していきます。


by holyqueen
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

ホルモン療法の副作用 その1


11月末からホルモン療法が始まり、
その副作用のせいもあり
12月はひどい抑うつ感に悩まされ
必要最低限のことしかできませんでした。
時系列で書いていたこのブログもストップしてしまい、
年賀状もほとんど書けずじまい。

やっと戻ってきたところなので、
現状から書きます。

抑うつ感の出現はゾラデックス注射1回目の次の週あたりから。
助けてもらった命なのに
気づくと「死んだ方がいいのではないか」と思っている自分に
あきらかに変だ、と愕然としたり、
それに気づきつつもどうしようもない状態であったり。
また、再建のオペも控え
肉体労働者の自分としては完全に回復した訳ではないので
焦りも募ったり、すべて悪い方に考えが傾いてしまう。

12月末の診察で主治医に抑うつ感出現のことを話し、
ツムラの25(ケイシブクリョウガン)を処方してもらい、
それが効いたのか、はたまたプラセボ効果か
だいぶ楽になってきました。

とはいえ、日によってはまだきついこともあり、
波が安定するにはもう少し時間が必要なようです。

術後2ヶ月半ほど経過した今は
術後1ヶ月と比べると
身体はびっくりするほど回復してきています。

エキスパンダーの入っている右側を下に寝ても痛くないし
身体のゆがみと傾きも減った。
腕のしびれや引き攣れ感もほとんどなくなった。
可動域も前と同じ、とまではいかないけれどかなり戻った。
身体が回復しようとするチカラ、
人工物をも受け入れて適応しようとするチカラは
ものすごいものだと実感します。
とはいえ、以前よりは疲れやすいのも事実。
お酒も弱くなった。

けれど、身体が回復してきたからこそ、
抑うつ感が出てきたのだとも思う。

ここ3年ほどで大きな喪失を立て続けに体験してきたので
それをやっと味わえる時期になっているのかもしれません。
「喪失のレッスンは人生でもっとも苦しいレッスンの一つである」
とキューブラーロスは「ライフ・レッスン」で書いているけれど
(すべての人にお薦めする名著!!)
その通り、厳しくも辛くもあるプロセスを辿っている。

主治医には詳しいことは話していないけれど
抑うつ感出現に関しては「喪失感もあるでしょう」と言い、
「再建するとね、みんなナイスバディになっちゃうんだよ。
そうすると気分もまた変わると思うよ」とあっさり言ってました。

ほんとに「ナイスバディ」になっちゃうのか?
いや、確かにそうだ、そう思い込もう(笑)


けれど、5日ほど前にこんな夢を見た。

アフリカかどこかの粗末な家の中にいる。
そこのお母さん(子供は10代半ばくらい、夫と住んでいる)は
病気か何かで具合が悪く、
椅子に座ったまま全く動かなくなっている。
顔を覗き込むとミイラのような乾燥しきった顔になっていて
表情も全くなく、
すでに死体のようにしか見えない。

臭う前に埋葬しなくちゃ、と思ったら彼女の口が動き、話しだす。
(治そうと思って)水を口にしなかったのだと言う。
次のシーンでは30代半ば?くらいの顔になり、
肌も目もいきいきとして笑顔でいる。
でもまだNINA(娘)の輪郭と色しか見えないのよ、と言う。
もう少し、というところらしい。

そこで「すごい…」と思って目が覚めた。
起きて、なんだか胸の辺りが開いている感じがあった。
たぶん、自分のこの状態も
もう少しのところなんだな、と直感的に思った。

☆☆☆☆☆☆☆

いつも読んでいただいてありがとうございます。
乳がんのこと、治療のことをもっと多くの方に知ってほしい!ので
ぽちっと押してね♪


by holyqueen | 2008-01-12 21:59 | ホルモン療法